【概要】■久々に出た東芝らしいモバイルPC久々に気合いの入ったモバイルPCがdynabook KIRA V834とV634。 タッチパネルの付いたV834がウルトラブックで、V634は勝手にプレミアムスリムノートと呼んでいるが、これは「ウルトラブック」の標示用件にタッチパネルが付いているためで、物としては同等である。 液晶に金掛けてないPCはアカンということにようやく気が付いたかのように、突如WQHD(2560×1440ドット)液晶を装備したことが目玉。 【各機能ごとの詳細】■CPU第4世代CoreプロセッサのHaswellを採用。 2013年11月モデルでクアッドコアのCore i5-4200U。2コア4スレッド1.6GHzで、ターボブースト時は2.6GHz。 モバイルPCとはいえ、Core i5なので、仮想マシンを立ち上げて遊ぶぐらいの余力もある。 ちなみに2013年秋冬の東芝ダイレクトオリジナルモデルはCore i7-4500U。 ■メモリ規格はPC3L-12800(DDR3L-1600)。 ウルトラブックの名前で分かるよう、メモリの拡張性は無い。 4GBのモデルに比べると、安心感がある。 ■ストレージ128GBのSSD。 多分、ココが最初に厳しくなるポイントかと。 東芝ダイレクトのオリジナルモデルなら256GB。もう、直販やりたくて仕方ないんだろうね。 ■グラフィック当然、CPU内蔵のインテルHDグラフィック4400。 3Dゲームには厳しいけれど、モバイルノートとしては一般的な仕様なので特に問題なし。 HDMIに4K出力(3,840×2,160ドット/30Hz)できるのは、今後4K対応モニタが増えてきたときに便利かもしれない。 ■液晶KIRA V842は13.3インチのWQHD(2560×1440ドット)液晶で、静電容量式タッチパネル付き。 KIRA V642はタッチパネル無しで、WQHD液晶か、従来のHD(1366×768ドット)になるが、もうWQHDにしておきましょう。 ツルテカのグレア液晶で、映り込みはあるものの、綺麗に見える事は間違いない。 タブレットPC的な使い方はできないため、映りや可搬性を考えるなら、タッチパネルのないV642のWQHD液晶がベストチョイスかもしれない。 ■キーボードキーピッチ19mm、ストローク1.5mmのバックライト付きタイルキーボード。 歴代最良を目指したというほどの事はないかもしれないが、慣れれば悪くない。 キーも、端の方が少し小さい程度で、あまり大きな問題はない。 キーボードの周りがキートップより高いので、昔のようにキートップが液晶を傷つけることはあまり無さそう。持ち歩きにも安心だ。 ■ネットワーク802.11ac(2.4G/5G対応)とBluetooth4.0対応。 有線LANポートが存在しないことに注意が必要。家庭ではあまり使わないということか。 ま、USB接続型のインターフェースを用意すればいいだけのことですが。 ■サイズ他モデルと比較すると以下の通り。タッチパネル付は1.9mm厚いので注意が必要。 RX2 283mm(幅)×215.8mm(奥行)×19.5mm〜25.5mm(高さ) 858g〜1053g ■インターフェース映像系はHDMIのみでD-Sub15pinは無い。 拡張系は、USB3.0×3と、SDXCまで対応したSDカードスロット。 Express cardやPCMCIAスロットは最初からついていない。 ■バッテリー2013年春モデル時点で9.5時間だったが、秋冬モデルでHaswellに変わって、14時間連続駆動に対応。解像度の低いHD液晶モデルは22時間とのこと。 コレなら一日ACアダプタなしで持ち歩けるぐらい優秀だ。 【モデル毎の相違】■2013年春モデル(V832 / V632)Windows8.1(64ビット)プリインストール。 Ivy Bridge世代のCore i5-3337U プロセッサー搭載。2コア4スレッド1.8GHzで、ターボブースト時は2.7GHz。 V832はタッチパネル付きWQHD液晶。V632はタッチパネル無しHD液晶。 HDMI出力はフルHDまで。 無線LANは IEEE802.11a/b/g/n準拠のCentrino Advanced-N 6235。 バッテリー持続時間がV832が9時間、V632が13時間。 ■2013年秋冬モデル(V834 / V634)Windows8.1(64ビット)プリインストール。 Haswell世代のCore i5-4200U プロセッサー搭載。2コア4スレッド1.6GHzで、ターボブースト時は2.6GHz。 V834はタッチパネル付きWQHD液晶。V6344はタッチパネル無しWQHD液晶とHD液晶。 HDMI出力は4K対応。無線LANは 802.11ac(2.4G/5G対応)に対応。 バッテリー持続時間がV834が14時間、V634が22時間。 ■直販モデル直販モデルは、Core i7になっていたり、SSDが256GBに増量されているなど、価格も当然高くなるが、十分にメリットのある内容となっている。 ぜひ、検討していただきたい。 【感想】■個人的に使うには満足度が高いマシン価格はやや高めだが、液晶やキーボードが気に入れば、買って後悔しないマシンである。 ただ、バッテリーやメモリは交換できない点に注意。 また、有線LANやD-Sub15pin端子など、ビジネス用途ではニーズのあるインターフェースが省かれるなど、使い勝手に難がある部分も存在する。 会社で使うなら、R64x系を検討した方が良いかもしれない。 |
リンクウルトラブック dynabook KIRA V832・V632(2013年4月) タッチ対応ウルトラブック/プレミアムスリムノートPC dynabook KIRA V834・V634(2013年11月) |
作成日:2011/1/30 最終更新日:2011/6/21 |