【テスト概要】■比較条件Dothan1.1GHz搭載のdynabook SS 2120とPortege R100は、それぞれ国内と国外におけるdynabook SS2100シリーズの最終形である。 方や855GMチップセットによる一般的で手堅い構成、後者は855PMチップセットとTrident XP32mを組み合わせ、3Dゲームに強いという触れ込みであった。 今回のテストは、Portege R100でテストを行い、そのHDDをそのままdynabook SS 2120に移植して行った。 また、メモリもPortege R100に付いてきていたPC3200の256MBメモリを増設し、合計512MBにした。 電源に接続し、解像度は1024×768 の24bitカラーという、スタンダードな状態で計測している。 前回と異なり、同一クロックであるため、855PMと855GMのどちらを選ぶかの参考になると思う。 dynabook SS 2120とPortege R100への乗り換えを画策している変態さんには参考になるかもしれない。 【Super π】■Portege R100が微妙な勝利(誤差の範囲?)SS2100 1分30秒 クロック比は約1.2倍なので、残りはCPUのキャッシュが倍になったことなどに起因すると思われる。 後のCrystalMark 2004R3の結果とも整合性が取れているので、小さなプログラムでの演算処理は、クロック比を割り引いても1割程度高速化しているのではないかと思われる。 【3DMark2001 SE】■やっぱり855GMで3DゲームやっちゃダメSS2120 1883 3DMark2100の結果は、グラフィックチップの性能にフォーカスしているからか、誤差の範囲内と言えそう。 ちなみに話題のチート状態で計測すると、以下の通り。Portege R100が逆転している。 R100 5168 日本ではチート禁止ドライバが提供されているが、アメリカTOSHIBAサイトには当該修正バージョンはリリースされていない模様。 【CrystalMark 2004R3】■SS2120が何故か大きくリードのワケは?SS2120 Mark 22561
MEMやHDDの値を見る限り、やはり855GMを搭載したdynabook SS2120は、メインメモリとVRAMを共有する設計に無理があるのか、855PMを搭載するPortege R100やdynabook SS2100に比べると性能が一段落ちる。 意外にも、逆転の原因は画像処理性能にあった。特にOpenGLの値については誤差ではなく明確に3倍の差が付いている。 確かにXP32mとOpenGLの相性は最悪である。 業務アプリを使う限りでは、どうも855PM+XP32mというエキセントリックな組み合わせのPortege R100/dynabook SS2100より、855GMを使ったdynabook SS2120の方が良さそうである。 dynabook SS 2120(855GM + Dothan) Portege R100(855PM + XP32m + Dothan) dynabook SS 2100(855PM + XP32m + Banias) 【総評】■今となっては855GMのSS2120がオススメメモリ共有による性能劣化は、確かに違うが気にするほどではなさそう。むしろ、アプリケーションの安定動作という意味で、855GMの方が遙かに手堅い。 メモリもXGAフルカラーでは16MBしか取られていないので、768MBか1280MBに増設しておけばWindows XPが快適に動作する。 3Dゲームも今となってはXP32mではマトモに動かないので、素直に855GMモデルのdynabook SS2110かdynabook SS2120で検討するのが良さそうです。 |
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作成日:2009/10/5 最終更新日:2009/10/5 |