東芝 Dynabook SS3480を語る

作りの甘いところはあるが、バランスの取れた名機には違いない。
そんな一台。


筆者は2001年春頃から約2年半に渡り、東芝のDynabook SS 3480を利用していた。
Dynabook SS3480の最大の長所は、バランスであった。

ほぼ同じ大きさのLavieJが好評を博しているところからも、このサイズを所望する人が多い事が伺える。

検討したのはIBMのX20。s30だろう?と言う声もあるだろうが、筆者はs30のバッテリーを必要とするほどのヘビーモバイラーではない。

長所について

・11.3インチ液晶

 11.3インチ液晶を最近は見なくなってしまったが、結構バランスが良い。
 モバイルPCで一般的に利用される10.4インチ液晶だと、幅が小さくなりすぎて、液晶サイズに合わせたキーボードを作るとキーピッチが17mmぐらいになってしまう。

 その点、少し余裕のある18mmピッチキーボードを使える。

・キー配列

 サブノートではPageUp/DownとHome/EndがFnキーとカーソルキー同時押しのパターンが多い。
 東芝Dynabook SS配列ではスペースキー右側のAltとCtrlを省き、その部分にFnキーを配置している。

 賛否あるが、筆者は非常に使い勝手が良いと考えている。
 余計なキーが無いので、スペースキー左側はデスクトップと同じだ。
 一旦このキー配列に慣れてしまうと、無理やりキーを詰め込んだ他社製品を醜悪に感じる。

 キーの入れ替えはできないが、最下部のキーの個数はThinkPadと同じ。

・アキュポイント

 筆者はアキュポイント好きだった。新Dynabook SSでは薄さを実現するためにスライドパッドに切り替えたのだが、アキュポイントは常に手をホームポジションに置いた状態で作業できるという長所がある。

・ビデオチップ

 Savage4である。あまり高性能なチップではないが、一応3Dアクセラレーション付きでVRAMも8MB用意している。
 当時モバイルPC用のグラフィックチップというと、NeoMagicだとかLinxといった、ワケの分からない代物が非常に多かったが、コレは非常に安心して使えたし、3D機能が一応使えた。
 設計も枯れていたので、特に不具合が出ることも少なく、安定していた。

 dynabook SS 2100 / dynabook SS S7はこの機種のバランスの良さの再来を思わせ、そして散ってしまったというわけだ。

・サイズ

 1.34kgという重量は、もって歩こうかという気にさせる限界ではないだろうか。
 また、薄さについても、スリムショックの名の通りである。

短所

・メモリ搭載量

 何でオンボード64MBだったのかと思う。
 オンボード128MBにしておけばよかったのに。
 また、チップセットが440MXだったことから、最大搭載量が256MBに制限された。
 この仕様を決めた時点では、必要十分な量だったのかもしれないが、筆者が購入する時点では、既にWindows2000でも192MBはミニマム状態だった。

 アプリはどんどん重くなっていくのに、最大メモリ搭載量が192MBで余裕が全く無かったことが、筆者のPC入れ替えを決断させた。

 ちなみに、輸出モデルのPortege 3490CTと、最終型SS3470はオンボード128MBだ。前者はPen3-700MHz、後者はCeleron-600MHzである。つまり、最高スペックを求める方はレアな海外モデルを買わないといけない。

 東芝PCダイレクトで直販していたとはいえ、市場に出回っている台数は多くない。

・発熱

 Mobile Pentium3は恐ろしい発熱だった。
 冷却ファンは付いているらしいのだが、パームレスト部分に汗をかくぐらい熱い。
 バッテリーがほんのり熱を持ってしまうくらい熱い。

 そんな熱さだから、きっといろいろな問題が併発されるのだ。

 底面はもっと熱いのだから、膝の上に乗せて使おう物なら火傷しそうになってしまう。
 仕方なく書類や本などを間に挟んで使っていたが、結構な熱であった。

・バッテリー

 dynabook SS 3400シリーズの泣き所はバッテリーであった。あまりにも寿命が短い。
 どうも設計ミスだったのではないかと思う。
 上項でも述べたが筐体後端がCPUの発熱によって熱を持ち、バッテリーが異常加熱するので、寿命が早く縮むのだと思う。
 また、標準バッテリーは1900mAだが、1時間ぐらいしか持たない。

・アキュポイント

 アキュポイントは、所詮IBMの二番煎じである。
 本家IBMの物と比べると、明らかに動きが悪い。
 熱ドリフトもたまに発生する。
 動きが硬く、夢中になって使っていると指先が凹んでしまう。

 筆者だけでなく、仕事帰りの同僚の指も凹んでいたのを思い出す。

・パームレストの塗装

 これも先に書いたが、パームレストに汗ばむと、段々黒ずんでくる。塗装が弱いのだ。代々Dynabook SS 3400シリーズの持病とも言うべき欠点だが、ホンマに何とか考えて欲しい物である。

 その後dynabook SS 2000シリーズで発生した液晶の黒シミ現象同様、機械でのテストは十分に行っているかもしれないが、実際に人間が負荷をかけた場合に発生する劣化について、テストが足らないのではないかと思う。

 その辺りが、メーカーが思うdynabookの耐久性と、実際のユーザーが感じる耐久性の大きな差になっているのではないだろうか。

・USBの電力供給が弱い

 USBが1つしか装備されておらず、かつ供給電力が少ないため、モノによっては不安定になりがちだった。

 バスパワー駆動のCD-ROMドライブは安定動作しない。外部電源供給型のUSBハブがあった方が良い。

 PCMCIAスロットタイプ2×2なので、1枚潰してUSB2.0カード装着が正解ではないか。

・CDリカバリに純正CD-ROMドライブが必要

 エエ、コレは問題です。リカバリCD付きでも、実は純正のPCカード型CD-ROMドライブでないと起動できないため、リカバリ出来ません。中古で買うときは、CD-ROMドライブもまとめて買わないと。

 純正か松下の一部PCカードしか認識しないとか。(デバイスマネージャーではアイオーのCBIDEのように認識しますが、CBIDE2でもダメでした)

 東芝PC工房で500円で借りられるといっても、秋葉原にしか無いぢゃないか。

SS2000シリーズ以降はUSB接続でOKなのですがね。

改造について

・メモリ増設

 PC133のMicroDIMMを装着する。

 dynabook SSシリーズ初の汎用規格メモリであるが、結構作るのが大変だったのか、初期不良が多かったように記憶している。64MB版も存在するが、後悔しないために128MB版を選ぶこと。

 上限192MBの機種を256MBに改造出来ないかと思ってしまうが、成功事例は聞いたことが無い。

・ハードディスク交換

 改造幅は小さいマシンだが、パームレスト部分のネジを裏から外すと、ハードディスクを交換出来る。9.5mm厚の2.5インチHDDを使う。

 シリアルATA(SATA)の最新ドライブは当然対応していないので注意。

 インターフェースの性能が低いのだが、ランダムアクセス性能の高い5400rpmタイプを使うと確かに性能の向上を実感できる。
 ただし、廃熱出来ずに寿命を縮める可能性があるので注意が必要。

 個人的にはCFカードを2.5インチに変換するアダプタを購入し、0スピンドルにして使うことに興味津々。ディスクからの熱が無くなることで、本機の問題点の半分は解消されてしまう。プチフリ対策ができるなら、検討してもいいかもしれない。


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作成日:
最終更新日:2012/10/19

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