・スペック
CPU:P54C-150
チップセット:430NX(Neptune)
セカンドキャッシュ:非同期256KB
・メモリ増設
EDO不可。応答速度70ns以下の4/8/16/32MBのSIMMを6本(3セット)使用可能。
どうせBIOSでメモリアクセスを詰められないので、安物でいいと思います。
純正品以外を購入された場合は装着前に純正品との交換を依頼して下さいと書いてますが、誰が高い純正メモリなんか買いますか。
信頼性は最新のサードパーティー品の方がしっかりしていますので、高くて使えない純正品を使う必要は全く有りません。
・HDD増設
IDEは2系統有りますが、1系統がPCI、もう片方がISA接続されています。
したがって、HDDを増設できるのは事実上あと一基だけです。(ISA接続すると遅くなります)
SCSI接続しても構いませんが。
会社のマシンはTP7MでMOが内蔵されています。標準のSCSIはAHA1510なので、大抵のスキャナ等は接続できますが、SCSIのHDDから起動する事は出来ません。
・外部クロックの変更
普通の方法では不可。
CPUのすぐ脇に60MHzと書かれたオシレータ(図の水色部分)が見えるが、恐らくこれが外部クロックを供給していると思われます。
という事は、こいつを剥がして新しい物に交換すれば良いわけですが・・・。
素人は手を出さない方が無難。
多層基盤のスルーホール抜いたら、多分復活させられません。
これなら、旧型のDESKPOWER T(133MHz)の方が良さそうですね。(^^;
・倍率変更
CPUは外部クロックの何倍で動作するかによって、実動作速度を変えます。
倍率変更は先程のオシレータの横にあるT3/T4の短いピン。(図の赤色部分)
正確には3本のピンとジャンパプラグ(2本のピンをショートさせるコネクタ)です。
プラグを下(1-2SHORT)が0で、上(2-3SHORT)にやると1になります。
小さい部品なので紛失したりピンを曲げたりしないよう注意しましょう。
T3 |
T4 |
|
|
0 |
0 |
2/5 |
150MHz |
0 |
1 |
1/2 |
120MHz |
1 |
0 |
1/3 |
180MHz |
1 |
1 |
2/3 |
90MHz |
(正確な所を忘れたので、自分で確認する事)
マザーボードにプリントされているのでそれを確認してもらえばいいが、素直に読まずに分子と分母をひっくり返すのが大事。(気付くのに数分掛かった)
外部60MHzでしかないが、とりあえず180MHzにすれば166MHzと同じぐらいになるので、良しとしよう。
ただ、標準装備のCPUクーラーはどう見ても性能不足っぽいので(この辺が安作りのFMVらしい)、実際に使う場合はSANACEとかに交換した方が良い。保険をかける意味でも。
標準のCPU&クーラーでも、一応180MHzで起動し、HDBENCHでテストを行う事はできました。
でも、最低9時間は電源入れっぱなしで動作してくれないと困るので、筆者の環境では元に戻しています。
(99/8/23追加 夏なのでケースを開けてヒートシンクに触れてみると、かなり熱くなってます。完全に冷却能力が不足……)
・CPU交換
図の白色部分に冷却ファンが見えるが、その裏にCPUが隠れています。
Socket7だがVRMで電圧調整する仕様になっているので、MMXPentiumに換装する場合はメルコから発売されているVRMに交換する必要がありますね。
K6対応VRMとか売ってるのかな?
無かったら、とりあえずP54C-200で打ち止めです。
(実質180MHz動作なので、性能アップは微々たる物。オーバークロックに挑戦した方がいいでしょう)
なお、非IntelCPUは受けつけないとの情報があるため、K6などを装着しないように。特にメルコの提供する情報では166MHz版のTPを中心に取り上げ、150MHzのへっぽこTPの存在が無視されているようなので気をつける事!
・マザーボード交換
「性能悪い・仕様が特殊・交換できない」と評判が悪いFMVのデスクトップ型と違い、FMVのタワー型は、「まあ許せる性能・ある程度標準的な仕様・頑張れば交換できる」という夢を与えてくれる仕様になっております。
5150T3の筐体はほぼATフォームであり、最新のATマザー(ATX不可)を搭載可能です。
キーボードコネクタが若干合わないため、ケースの切断加工が必要になりますが、後はLEDのハーネスとかを必要に応じて割って差し直したりするだけのようで……。
お嫁にいけない体になっちゃうけど、どうせマザーボード交換した時点で自作機に成り下がるので。(笑)
FMVのタワーは素晴らしい事にビデオがオンボードじゃない(Stelth64VRAM付き)ので、マザーだけ買ってくれば交換できるんです。
上手くやればPentium2搭載モデルに出来るかもしれないけど、冷却に気を付けてね。
通気口が下にちょっと空いてるだけで、前面は完全に閉じてます。
必要に応じて、ドリルで空ける必要があるんじゃないですかねぇ……。
・HDD増設
Fireball EX6.4Aを増設しました。あっさりBIOSでも認識。
ただし、本体がPIOモード3にしか対応していないため、標準装備のFireball
1280Aとはさほど速度差がありません。
ライトキャッシュのせいか、書き込みは速いけど……。
音が静かになって良かったですわ。
起動ドライブの入れ換えもすんなり実施できて良かったっス。
・余談
実は、T3型番のFMVには2タイプあるらしく、このDESKPOWER
TPとは全くマザー仕様の異なるソフトパワースイッチ仕様のマシンがあったりする。(^^;
筆者はこの謎に気付くまでに1年も掛かってしまった……。
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