増設・交換用ハードディスク(HDD)の選び方

ハードディスク(HDD)を選ぶにあたって、どういうところをチェックすべきかをまとめました。

ハードディスク(HDD)を購入するときは、必ず事前に落ち着いて情報収集を行い、
事前にいくつか候補を決めておいて、店であれこれ迷わないようにしておくのがポイントです。


必須情報

以下の情報が分かっていないと、パーツショップでハードディスク(HDD)単体で購入しようとしても、どれを選んで良いか分かりません。

値段

いきなりですが、無視できない項目です。予算超過すると、どんなにコストパフォーマンス最強のハードディスク(HDD)でも買えません!

いつの時代も15000円近辺が一番美味しい価格帯で、1万円に近づくに連れ、割高感が出てきます。
何故なら、流通経費等々を考えると、最低限1万円ぐらいの売価は確保したいと言う事なのでしょう。

中古のドライブなどは一見安価に見えますが、性能が悪い、容量少ないという問題を抱えており、特別な理由が無い限りお勧めできません。

8.4GBの壁があるパソコンに……などと言う人もいますが、8.4GBの壁があるようなパソコンにHDD増設するお金があるなら、もう少しお金を足してPCそのものを入れ替えるべきではないかと!

サイズ・形状

かつては5インチのハードディスク(HDD)もありましたが、現在はデスクトップ用に3.5インチハーフハイト、ノート型は2.5インチ9.5mm厚が標準的存在になってきております。

サイズを間違えると、当然搭載できないので注意してください。区別が付かない場合は外の寸法を測っておくこと。

2.5インチハードディスク(HDD)の場合の注意点

厚みと、古いドライブの場合はねじ穴の位置が違うので注意しましょう。端から何mmの辺りにねじ穴があるかを覚えておくと、参考になります。

古いPCは厚さ12.7mmが主流でしたが、大は小を兼ねる事が多く、現在主流の厚さ9.5mmタイプでも装着出来る事がほとんどです。

1.8インチハードディスク(HDD)の場合の注意点

モバイルノートの中には1.8インチ版ドライブを採用するものもありますが、形状が東芝タイプと日立タイプの2種類あることに注意しましょう。

東芝はPCカード用がベースのため、形状もPCカード状。厚みに5mmと8mmがあり、5mm専用の筐体だと、8mm厚は使えませんので要注意。

日立は2.5インチ用のインターフェースにそのまま接続出来るよう設計されたため、横長に見えるのが特徴です。

インターフェース

ハードディスク(HDD)を購入する場合、どういう接続インターフェースを使うかは必ずチェックしておく必要があります。

メーカーPCの場合、機種名を伝えても正しい情報が得られない事が多いので、自分で実際に見て確認しておくのが一番です。

以前はデスクトップ内蔵用はIDE(ATA133)対応、外付けならUSB、サーバー用にSCSI他といった感じだったものの、最近シリアルATAも本格的に普及していたり、サーバー用HDDはさらに分化するなど、分かりづらくなっています。

SCSIの場合、様々な速度・コネクタの規格が混在しているので要注意。

また、IDEという言葉だけで判断し、従来の40/80pinIDEとシリアルATAを間違うと、全く接続出来ないので注意。

ディスク容量

真っ先に目が行く項目です。必要にして十分なサイズの物を買ってください。

古いPCをご利用の方は、132GBの壁が存在したりしますので、事前にBIOSを更新しておく等の準備が必要。

よりよい選択の為に

性能を気にする人は、以下の情報も確認しましょう。

プラッタ枚数・プラッタ容量

ハードディスクの中で、実際に回っている円盤を「プラッタ」と呼びます。HDDのスペックを比較する時、全体で比較するより、プラッタ当たりの容量が大きめの物を選ぶと、割と当たります。

なぜなら、回転数が同じなら、より高密度で記録されている方が、ディスク1回転の間により多くのデータを読み出すことが出来、往々にして高速な読み書きが実現されるためです。

回転数

高回転の方が、より高性能を得るために有利です。

2003年に入り、3.5インチEIDEでは7200rpmが標準になりつつあり、廉価版は5400rpmです。
ノートPCは高速化があまり進んでおりませんでしたが、2002年にようやく5400rpm版が登場し、デスクトップ代わりにノートを使う場合にネックとなっていたHDD性能の低さが解消されるようになってきました。

1.8インチハードディスクは速度面で不利ですが、それでも3200rpmから2003年には4200rpm製品が登場しており、やや型落ちの2.5インチ並にはなりました。。

キャッシュメモリ

以前は2MB程度が標準でしたが、記録密度が上がってきて、2MBのキャッシュではトラック1本分すらキャッシュできず、8MB程度が一般的になってきております。

ただし、廉価な製品を見ると、1トラック分をキャッシュ出来ない物もあります。

1トラック分をキャッシュできない場合、速度が著しく低下する恐れがあります。それは、データ転送がディスク読み出しより遅いとき、ディスク1回転のうちに1トラック分のデータ転送が終了せず、もう一回転待って続きを読み込むといった作業が必要になり、ロスタイムが生じる為です。

外観で見分けが付かないこともありますが、安物注意です。

平均故障間隔

 どのくらい寿命を持っているかの情報です。
 一日24時間使ったらどの程度日数で壊れるか……の参考にしても良いですが、同一メーカーの異シリーズ間で信頼性の比較をするのが良いでしょう。

 サーバー用の方が、値段は若干高くなりますが、選別したパーツを使うため、耐久性が優れている傾向にあります。

シークタイム

 ヘッドのぴくぴくする時間ですが、筆者はあまりこの数値を重要視してません。
 遅いのは問題ですが、メーカーごとに基準が違ってたりするらしいので……。(^^;


使ってみないと分からない情報

 以下項目は、カタログで見てもわかりません。プロである店員か、実際のユーザーに聞くのが一番です。

発熱

 ハードディスクはモーターが高速回転することもあり、かなり熱を持つパーツです。

 ケースの換気が悪いと、熱によって寿命が縮まったり壊れたりするので、最初から熱を持ちにくいパーツを選んだ方が宜しいかと思います。

 最近はサーバーでも発熱を嫌って2.5インチハードディスクを使ったりしています。

騒音

最近、急に注目を集める事の多くなった騒音に関する問題。
高速回転するドライブほどうるさいです。敢えて低回転型を選んで音を小さくする……なんて方法もあります。


リンク

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作成日:
最終更新日:2009/2/11

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