PC9800シリーズ(及び互換機)にメモリ増設するときの種別や注意点を紹介します。
種類別情報I・Oバンク方式メモリ今時無いと思うけど(当然ウチにはある)、EMS以前に流行ってたメモリ拡張方式。 EMSがEMS領域参照用の窓を640KB超の領域に取るのに対し、バンクメモリ(BMS)は512KB〜640KBの領域に取る点が最大の違いです。 分かると思いますが、フリーエリアがいきなり128KB少なくなっちゃうんですね。
98もVM2ぐらいまではメモリが640KB無かったんで、まず256KB分をメインメモリに割り当てて、そこから残りをRAMディスクとかに割り振ってたっけ・・・。 ハードウェアEMS方式メモリ当然、I・OバンクがあればEMSも有りますね。 筆者なんか、EMSとFM音源のBIOSの同居に頭を悩ませたもんですよ。
バンクメモリもそうですが、これらはしっかりCバス接続された、16ビット物デバイスです。
汎用メモリと専用メモリの併用Cバス接続用増設メモリが余っている場合、つい使用してしまうかもしれませんが、これは罠です。
で、汎用メモリは容量も少ないと思うので、使うのは無駄だと思うわけです。(持ってたら、286機ユーザーにあげて下さい) また、汎用増設メモリは14.6MB超には対応してないと思うので、やはりWin95等の32BIT時代には合いません。 素直に放すのが手かと・・・。 形状別情報72PIN SIMM増設NECは消費者を混乱させるのが得意でした。メモリの仕様なんて何度変わった事やら……。 そこで登場するのがメルコやアイ・オー・データのカタログ。 どうしても分からない場合はNECのホームページからハードウェアライブラリを検索する事で、当たりを付ける事ができます。 9801−61URA時代から内部増設サブボードとして、初代MATE/FELLOWまで使われたSIMMです。
NEC純正メモリ上質のメモリは、「わしは○MBだよ」とマザーボードに通達するようにできてるそうですが、NECのメモリはコストダウンのためかその機能が付いていないようです。
ただ、今時チェックビットでメモリ容量調べてるマザーボードなんて無いということで、NEC方式が最近のトレンドらしいです。
一応、注意だけしておきましょう。 但し、メモリ速度がいくらになっているかは要注意。 ハイパーメモリCPUメルコが旧型98をアップグレードするために用意している物です。 ただ、こいつを購入する場合に注意が一つ。 メルコのカタログ見たら書いてますが、NEC純正メモリは駄目です!! それはさておき、ハイパーメモリCPUの効果ですが、筆者はそれなりだと考えてます。
機種別情報Xa系 CとかRとかXa系は100MHzまでとそれ以上で動作が違ってきます。 90MHz、100MHz動作の場合、パリ付きのメモリが必要ですが、それ以外の速度の場合はパリ無しでOK。 何でこんな面白い仕様なのか、理解に苦しみますが……。 Xa系 Wとか 同じXaでもW型番は内部設計を一新し、突然高速化しています。 そこらの安物メモリを許容しない設計には脱帽です。 RA21〜初代FELLOW/MATENECの61U系メモリは、外観こそ普通の72pinSIMMですが、中身がまるで違うので利用できません。容量も2Mしか無いし。(筆者は2枚も追加購入してしまった。金をどぶに捨てたようなもんだ)
筆者は14.6MBにすれば、少しはWin95が快適に動作するはずだと信じ、PC-9821Asの為にお金をツッコミ続けました。
PC-9801BX4仕様的には9821を名乗ってもいいんじゃないかと思えるマシン。 PC-386GEエプソンの98互換機です。既に撤退しましたけどね。 正解は、2MB/4MBのパリ付き72pinSIMMってとこでしょうか。 ついでに筆者は2MBの汎用メモリボードまで持ってたりするので、そいつも使うともっとグー!
PC-386BOOK Lエプソンの98互換機の中でもレア物に位置する代物です。 この頃のエプソンは、サードパーティーによる専用内部増設メモリの販売を認めていなかったのか、32ビット機には不可欠の専用メモリが、クソ高い純正しか無いという悲劇的な状況でした。
メルコが辛うじてプロテクトメモリ対応品を出して(PC−286LFという286搭載ラップトップ機があった!)いたため、流用が効きました。 PC-486MR/MS上記386GEの解説にもある通りよー分からんSIMMなんですが、SW4をONに設定したら、DOS/V用のSIMM(FPパリ付き)をセレクトできたみたいなんですわ。
エプソンPCに関しては情報が非常に少なくて困ってます。 |
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作成日: 最終更新日:2006/10/21 |