ディスプレイの寿命

筆者はディスプレイで結構苦労している。富士通やナナオに何度も裏切られたおかげで、大分鍛えられた。
しかし、これって20世紀の話なので、今は昔、なのかもしれない。

ナナオ=EIZOって事を知らない人もいるかもしれない。


富士通(不治痛)

 特設コーナー扱いで紹介したい。
 まぁ、良く壊れた。17インチに採用していたダイヤモンドトロン管タイプは知らないが、それ以前の安物シャドウマスク型15インチや17インチは信用しろという方が無理である。
 富士通の方ですら「ウチのディスプレイは駄目」「3年が寿命」と言い切ったほどであるから、もう絶対に駄目。

 壊れ方をいくつか列挙してみる。

 ・まるで映らない
 ・画面中央に光が差して終わり
 ・激しく歪む
 ・同期が合わない(何故かVGAのみ同期できた)
 ・電源が入らない(初期不良)
 ・超ミニ画面になる(叩けば治る事もある)

 まぁ、素晴らしいの一言である。
 オマケに15インチであっても修理代として3万円以上5万円程度の請求が来るのである。

 アホらしくなって、しまいには修理せずに安いディスプレイを買ってくる事にした。
 ディスプレイはよっぽどの高級・特殊な物でない限り修理しない方が安上がりである。

 富士通の15インチCRTディスプレイは2年程度で3割の個体が怪しくなると考えておいて正解。画質も良くなかった。

 よくこんな粗悪品を売りまくったよなぁ……と感心してしまう。

一般的なCRT

 富士通の例は極端だが、NECのディスプレイでもドット欠け初期不良とか、まったく映らなくなるなどの障害は出ていた。
 まぁ、壊れる時は壊れるのである。

 画面が白ボケてしまい、調整が効かないのは管の寿命であり、修理も不能のサインである。
 三菱の方に「新しいのを買われた方が良いですよ」と諭された事がある。

 かつてナナオ製品で多かったのが、メモリ内容が書き込まれない件。結構良くあるらしいが、基盤交換で時間も費用も掛かる。
 おまけに調整が狂って、直らずに帰ってくる事もある。

 一般にソニー・三菱といった辺りは営業所や修理拠点も多く、早く修理から帰ってくる事が多い。
 ソニーの17インチ機が壊れた時、同期が合わない件で基盤交換の修理を依頼したところ、一週間も経たないうちに返ってきて感心した。
 1ヶ月も掛かるナナオは見習って欲しい。

 また、NECに画面の色がおかしくなるということで修理を依頼したところ、「再現せず」と言い張ってそのまま返却。
 よく見るとフィルタを止めている金具が一つ無くなっていたりした。
 このメーカーも要注意である。

 まぁ、一般的に3年以上使用していると画質も少しずつ落ちてくる。
 明るさが落ちるぐらいならいいが、フォーカスが合わなくなってきたと思ったら、さっさと手放した方がいいかもしれない。

液晶

 液晶ディスプレイは、初期不良をいかに潰すかが最大のテーマである。
 不良ドットの少ない(できれば存在しない)個体を引き当てれば、その分長く使える。

 いくら販売店に「ドット10個までは許容範囲ですよ」なんて言われても、あんまり多いのは不安だ。
 段々不良ドットが増えてくる事もあるらしいので、そうなったらさっさと諦めて欲しい。

 また、液晶ディスプレイは長年使っているとバックライトが暗くなってくる事がある。
 3年も使っていたら、半分ぐらいの明るさになっているのではないか。
 これ、交換すると結構金を取られる。

 また、ノートパソコンなら落下させて割ってしまう事もありうるが、これは悲しい。直らない上に、中古で同じマシンが買えるぐらいの修理代になるから。

 ちなみに、東芝の場合で一撃7万円である……。

 パネルだけなら、3〜5万円程度か。ノートPCの内蔵型ならともかく、外部ディスプレイに関して言うと直してまで使う事は費用対効果が宜しくない。諦めて買い換えるべし。


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なし

作成日:
最終更新日:2009/8/20

故障事例からパソコンと周辺機器の寿命を探る

 

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