PC9800及びEPSON98互換機の歴史


  NEC EPSON
黎明期 1983年、初代PC-9801登場。
N88BASICの資産を継承するN88(86)BASICを採用したビジネスマシン。
8086(5MHz)は当時としては驚異的な性能だった。

1984年 PC-9801E/F/M登場
Eは初代98の思想を引き継いだフレームモデル的マシン。拡張スロット6本
Fは2DDフロッピーを搭載した、8086時代のスタンダードマシン。
Mは初の2HDフロッピー対応。ところが従来の2DDが読み込めなかったため、意外に苦戦している。
また、F3/M3が追加され、

 
発展期 1985年 名機PC-9801VM登場
CPUをより高速なV30(10MHz)に交換し、グラフィックはアナログ16色対応。(標準は4096色中8色同時発色。4096色中16色表示は要オプション)
また、ディスクドライブが2DD/2HD両用となり、Mの欠点は完全に改修された。
この時点で、PC-9800シリーズの基礎は完成したと言っても過言ではない。
同時に登場した廉価版VFは、CPUやメモリなどをグレードダウンして低価格化していた。

また、小型デスクトップU2も登場。
3.5インチ2DDドライブを採用したコンパクトボディはプラズマor液晶ディスプレイと組み合わせて移動運用する事まで想定されていたとか??
VRAMが片面しか無い(裏VRAMが無い)ため、後に互換性の低さで悩まされることになる。

意欲的なハイレゾ機PC-98XAも登場。
80286を採用し、1120x750の驚異的な解像度でCADマシンとして販売された。
しかし、メモリマップが標準の9801と全く異なるなど、互換性が無いため、高級な98と勘違いして購入したユーザーからの非難も。
販売台数が伸び悩んだためか、一太郎もVer2へのバージョンアップ時にハイレゾ版を打ち切り、以後Ver5まで復活することは無かった。

一説によると、この時点で開発が開始されていたらしい。
当時、エプソンは海外でAT互換機を販売しており、その生産技術を用いて98互換機を開発しようとしたらしい。

開発コード「ワルツ」。

戦争勃発 1986年 高速ビジネスマシンPC-9801VX登場
CPUに80286/8MHzを搭載。さらにV30命令を使用した一部アプリケーションなどに配慮し、V30/10MHzもあわせて搭載していた。
また、高速グラフィックを実現するためのEGCも搭載。

ところが、PC-286の登場により「CPU性能が劣るのに高い」という評価を受け、またせっかく搭載したEGCも、直接チップを制御しなくては効果が無く、普通のプログラマには恩恵が全くなかった。
これらの反省を元にVX01/VX21/VX41が登場。
CPUを80286/10MHzに高速化し、EGCもBASICレベルから使えるよう改良が加えられた。

同時にメモリと発色数を改良したVM21も登場。

PC-286登場。
広告まで出していたが、実際には出荷前にEPSONが独自開発したというBIOSが著作権法に抵触しているとの内容でNECに提訴されたため、出荷中止。
急遽BIOSを差し替えた「モデル0」を市販。ただしBASIC ROMが無かったため、互換性問題を抱えていた。
(後にBASIC ROM搭載を機にSTDへ改称)
80286/10MHzを採用しており、登場当時は本家NECよりも高速な互換機として注目を集めた。
また、前面にスロットを2本設け、これが98系初のファイルベイ(らしき物)となった。

劇的にコストダウンしたPC-286V、PC-286Uもデビュー。
286UはCPUにV30を採用。
「どこが286や!」との批判も一部のマニアから。

さらに初の98完全互換ラップトップPC-286L登場。
Lスロットや脱着可能な白液晶など、技術的には本家NECを凌駕していた。

革命 1993年 FELLOW/MATE登場
構造的にもFシリーズを引き継ぐ高機能型「MATE(メイト)」と、徹底したコストダウンでライバルをあっと言わせた「FELLOW(フェロー)」の登場。

同年秋、2世代目登場。
MATEにB系列も登場。これは9821を冠してはいたものの、9821の条件をことごとく満たしていない中途半端な仕様で、マニアからは「MELLOW」などと揶揄された。
かなり売れたが、このマシンのおかげでPC-9821の仕様が曖昧になり、DOSレベルでの移行が遅れたように思う。

 

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