PC9800シリーズは、確かに過去の遺物となりつつある。
しかし、侮るなかれ。
現在のPCをも凌駕する、いくつかの先進機能を持っていたのだから。
リファレンスPC 98もFellow/Mateシリーズの2世代目が出た辺りから怪しくなってきたが、基本的にソフト・ハード共に上位互換であり、ソフト・ハードを制作した際、特定の98でテストをしておけば、他のほとんどの98で安定動作する。
強いて言えば、PC−9821の独自機能は細かい仕様変更が多く、ソフトハウス泣かせだったように思う。
Cバス もはや性能的に見る点は無いが、筐体を開けずとも増設ボードの抜き差しができる設計は、現在の世界標準PCやMACでは考えられない点。
HDD起動メニュー システムコマンダー等を導入せずとも、98は複数OSを切り替える事ができた。
かなキー 変換キーなど、表記は106/109キーボードの方が親切なようだが、かなキーに関しては98の方が上だ。
テンキー106/109キーボードにはテンキーにカンマとイコールのキーが無い。
キーボード・マウス差し忘れ キーボードやマウスを差し忘れていても、あるいは動作中に抜けて差し直した場合でも、98(Rシリーズ以降)は平然と動作していた。
安定供給 PC9800シリーズは市場に常に安定供給されていた。現在のように生産調整がうまくいっておらず、常に市場にはだぶつき気味……。(苦笑) まぁ、買いたい時に買えるというのは素晴らしい事だ。 現在もPC9800シリーズは生き残っている。Pentium2の終息に伴い、安易にCeleronを載せたモデルに切り替わっているが、とりあえず440FXが供給される間は提供される見込みである。 また、安定供給という意味ではFC9800シリーズにも注目したい。 しかし、根幹部品であるCPUやメモリなどは長くNECの倉庫で在庫されていたものを使うだろうから、それが腐ってないか心配になる向きもあるだろう。筆者も心配だ。 |
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作成日: 最終更新日:2008/10/16 |