旧98でトラブルが発生したら?

PC9800シリーズを利用する企業ユーザーも多いことだろう。
壊れてしまったらどうしようと、戦々恐々とした気持ちになっているPC担当者も多いと思う。
そこで、筆者の周囲での情報をいくつか公開する。
不安感が拭い去れたらそれで良いと思う。


保守契約

筆者の勤務する会社では生産系に旧98(主にBX4)を利用している。
なんでも最近の速すぎるマシンではまともに動作しないらしく、486マシンでないと駄目なのだそうだ。
理由はよく分からないが。
こいつにトラブルが出始めているため、NECフィールドサービス(通称「NEFS(ネフス)」)と保守契約を結ぶこととなった。
定期保守無しで、月額数千円との事。
筆者は結構高いと思ったが、会社としては少々金を掛けてもトラブル発生時に迅速な対応をしてもらえたほうが良いとの判断のようだ。

保守契約の場合、スポット修理とは異なり、万が一の故障発生時の修理代は無料だ。
もっと効果的な保険制度などを検討したほうが良いのではないかとも思うが、生産管理システムの一部だとしてみれば、この程度の対応も当然なのかもしれない。

中古品購入

それなりに考えることはあるが、費用的な面ではこの方法が一番安上がりではないだろうか。
遠隔地で障害が発生した場合、リプレースに掛かるコストなどを考えると頭が痛いが、市内の営業所程度であれば、あらかじめ代替機を用意しておいて、故障した場合は速やかに置き換えができる体制作りをしておけば良いのではなかろうか。
この場合、ディスクは外付けのSCSIモデルにしておいたほうが良いと思う。
理由は当然、修理となると内蔵ディスクもろとも引き上げられてしまうからだ。

中古市場では、いくらぼったくられても、486マシンであれば3万までが相場。
下手に保守契約を結ぶより、思い切って一台余分に買っておいたほうが、対応が速いかもしれない。

また、ディスプレイなどは消耗品だと割り切る事で、これも98のノーマルディスプレイは高くとも1万円程度で買えるはずなので、持っておくほうが良いだろう。
マルチスキャンディスプレイ(当り前になったから、こんな言い方は普通しないが……)の場合、まず98系ノーマルの24KHzに対応しているか否かが問題になる。
最近は30KHz〜というディスプレイも多い。DOSモードでの周波数も、起動時にGRPH+1か2を押す事で選択できるので、まあどうにかなるとは思うが……。
ただし、31.5KHzで使用したとき、画面表示がメチャクチャになるアプリケーションもあるので注意。(N88(86)BASIC系アプリに多いですね)
その場合は24KHzで使用する事になるが、それなら98専用のノーマルディスプレイのほうが良いかもしれない。
ハイレゾディスプレイは高いリフレッシュレートに対応して短残光管を使用しているが、98のノーマル画面はリフレッシュレートが極端に低いため、ちらつきが発生するのだ。
分からない人も多いようだが、目にはよろしくない。

買い替え

PC9800シリーズはアカンが、FC9800シリーズは何年間か出荷を継続する事を約束してたりする。
そのため、既に一線を退いている486マシンも注文すれば新品で購入できる。
意外な気もするが、FC9800シリーズにしておけば、壊れても同じものが手に入る保証があるということである。
逆にこの手のサービスが無いとFC9800は危なくて買えないかもしれない。
FC98NXも登場している事だし……。

リンク

なし

作成日:
最終更新日:2006/10/21

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