Windowsバージョンごとのシステム要件

一応、サブノートPCについて語るのだから、筆者がどの程度サブノートPCに依存した生活をしているかを説明しておく必要があるだろう。


3年間現役で使えるPCの条件

■使用するOSがメインストリームである間が旬

 本記事を最初に書いているのは2008年2月だが、現時点で2011年時点で使えるパソコンの条件なんて完璧に言い当てられるはずがない……と思う。

 ただ、確実に言える事は、最低でもOSが現役でないとダメということ。Windowsであれば、マイクロソフトのサポート期間が参考になる。
 PC購入当初に導入したソフトウェアからバージョンアップを行わなければ、性能面で不満を覚える事は少ないと思う。
 ただ、メインストリームから外れた時点でそのOSバージョンに対する進化は止まってしまう。新たな技術革新、新たな脅威への対応が止まるということは、緩やかな死を約束されたような物である。

 そして、延長サポートフェーズが尽きたとき、一般的にはそのOSは過去の物となる。

■OS+アプリが快適に動く事が使い続ける条件

 「快適」という基準は非常に不明瞭であるが、使っていてストレスを感じないと言い換えたら良いか。

 筆者は性能に関わる要素として、1.メモリ、2.ハードディスク、3.CPUを重視している。

 ゲームをする人はGPUにも注目するし、ネットワークインターフェースに注目する人も多いかと思うが、基本性能は概ね上記3つで決まる。強いて言うなら、全般的な性能はチップセットが鍵を握っている。

■個人的にはメモリ不足が最も辛い

 仮想メモリへのスワップが始まると、実メモリより遙かに遅いディスクへのアクセスが始まる。負荷が高まると、動作の安定性にも影響する。
 従って、快適に使うためにはメモリ搭載量の上限が、初期導入されているOSの推奨環境以上になっている事が望ましい。

 また、メモリ増設可能であっても、レアなインターフェース規格や古い速度仕様を採用している場合は、中古で本体を安く手に入れる事が出来ても、メモリがバカ高いという悲劇に遭いがちなので要注意。

■ハードディスクは交換可能なこと

 ハードディスクは3年程度で壊れたり、あるいは陳腐化する可能性が有ると思っておいた方が良い。

 速度は回転数と記録密度で決まるので、モーターのパワーが上がらなくとも、ディスク容量が増えるとアクセス性能は向上していく。(ディスク1回転で読み出せるデータ量が増えるため)

 購入時のハードディスクの倍容量が安くなったら、予防保守という意味合いもあって、買い換えた方が良いと思う。従って、簡単に交換可能で、かつ継続的に入手可能な規格であることが望ましい。

 東芝の8.4mm厚2.5インチHDDや、日立の2.5インチ互換コネクタ付き1.8インチHDD等、一発で終わる予感を漂わせつつ、やはり終わってしまった規格は結構多いので、出来れば初物は避け、ある程度いろいろなメーカーで採用され、デファクトスタンダードとして認知された物を買うようにしよう。

■CPUは用途次第だが

 ネットサーフィンや、ワープロや表計算などの軽い仕事にしか使わないつもりなら、安物CPUでも案外問題ない。

 計算処理の多い作業をするなら、当然クロック数が高かったりコアが多かったりする方が良いのだが、Celeronでも困ることはあまり無かろうと思う。

 ただ、ノートパソコンの場合、デスクトップPCのように後から換装出来ないので、良く考えて購入する必要がある。

 安易にCeleronにしない方が幸せになれるかもしれない。

OSバージョン別の推奨環境

Windows2000

■サポート期間

 メインストリームサポートフェーズ:2005年6月30日まで

 延長サポートフェーズ:2010年7月13日まで

■Microsoftの動作要件

CPU:Pentium 133MHz以上のマイクロプロセッサ(または互換プロセッサ)

メモリ:32MB 以上のRAM(64MB以上を推奨、最大4GB)

ハードディスク: 850 MB以上の空き容量(全体として2GB以上のハードディスク容量を推奨)
※Windows2000からFAT32としてフォーマットできるのは32GBまで(他のWindowsや別途のソフトウェアでフォーマットした場合は認識可能)。それ以上はNTFSでフォーマットされる。

■筆者の推奨環境

 CPU:MMXPentium/K6等、Socket7系なら300MH以上。Pentium2なら233MHz以上。

 メモリ:最低128MB、推奨値は256MB以上。

 ハードディスク:最低4GB以上、推奨値は8GB以上。

 ビデオ:XGA以上の解像度で16ビットカラーを表示可能なこと。

WindowsXP

■サポート期間

 メインストリームサポートフェーズ:2009年4月14日まで

 延長サポートフェーズ:2014年4月8日まで

■Microsoftの動作要件

CPU:300MHz以上のクロックのプロセッサ

メモリ:128MB以上のRAM

ハードディスク:2.1GB以上

ビデオ:SVGA以上の解像度を持ったビデオアダブタ・モニター

■筆者の推奨環境

 CPU:PentiumIII800MHz以上。

 メモリ:最低384MB、推奨値は512MB以上。

 ハードディスク:最低10GB以上、推奨値は20GB以上。

 ビデオ:XGA以上の解像度で16ビットカラーを表示可能なこと。

Windows Vista

■Microsoftの動作要件(Vista Capable)

CPU:800MHz以上のクロックのプロセッサ

メモリ:512MB以上のRAM

ハードディスク:20GB以上、空き15GB以上。

ビデオ:DirectX9以上

■Microsoftの動作要件(Vista Premium Ready)

CPU:1GHz以上のクロックのプロセッサ

メモリ:1GB以上のRAM

ハードディスク:40GB以上、空き15GB以上。

ビデオ:DirectX9以上、ピクセルシェーダ2.0、WDDM対応、VRAM128MB以上、32ビットカラー

■筆者の推奨環境

 メモリは1.5GB以上無いと使い物にならないと思いますよ。


リンク

なし

作成日:
最終更新日:2008/2/17

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