dynabookのタブレットPC2世代目は、スペックがあまりにも尖りすぎていて、色々な意味で物議を醸すPCであった。
可搬型PCでSXGA以上の解像度を欲していたスペックマニア達は、本機の登場に度肝を抜かれた。
【概要】Microsoft Windows XP Tablet Editionを搭載したタブレットPC。 12インチSXGA+液晶(1400×1050ドット)に、GeForce FX Go5200と聞いた瞬間、ゲームに使えるかも……と思ってしまう 多くのユーザーは値段の高さにビックリして尻込みしてしまったが、リース上がりの放出が始まると、安さ爆発大人気になるのは疑う余地の無いところである。 【各機能毎の詳細】■性能はゲームにも使えるかも初期(140L/2X)はPentium M 1.4GHz、マイナー後(160L/2X)はPentium M 1.6GHzを採用しているため、CPU性能は十分である。 GeForce FX Go5200は、GeForceシリーズであることからも、855GMなどの内蔵グラフィックよりは明らかに3D描画性能に優れており、モバイルPCでゲームを楽しみたいという野望に大きく踏み出したことは間違いない。 メモリ搭載量は標準512MB、最大2GB。ハードディスクは2.5インチの高速型。 まさに、スペックだけならゲームにぴったり。 ■超高精細液晶 12.1インチSXGA+液晶は、本機以外で聞いたことがない。 もちろん、ゲームをするときに色々ウィンドウを開けるので、シミュレーションゲームやオンラインゲームにも便利そうである。 ■サイズ比較SS3500同様、SSと名前が付いているが、本機はA4モバイルと考えた方が良さそうである。。 SS1600 268mm(幅)×210mm(奥行)×27.8mm(最薄部)〜34.6mm(高さ) 1.1kg 先代よりさらに大きく重くなった。実は2キロを超えると他社の14.1インチ液晶搭載のA4モバイルマシンと同等の重量になっており、性能は確かに素晴らしいが、12.1インチ液晶モバイルPCとしては厳しい。 ■拡張性メモリは普通のPC2700 DDR S.O.DIMM で増設可能。2枚差しで最大2GBに増設できるので、少々重いアプリが来ても問題ない。 USB2.0が採用されており、外付けドライブの性能等も問題ないと思われる。 ■前期後期の違い・CPUの高速化 1.4GHz→1.6GHz ・無線LANのグレードアップ 802.11bのみ→802.11b/g ・OSのグレードアップ Microsoft Windows XP Tablet Edition → 2005版 ・CDリカバリ → HDDリカバリ 画面とGeForceを買うならどっちでもいいが、わざわざ後期を探して選ぶ理由もあると思われる。 ■タブレットPCとしての特筆機能液晶がくるくる回り、タブレットモードとノートPCモードを可変することが出来る。 速度センサーを内蔵し、本体を振ることでアプリが起動する。 ゲーム用ということで、つい「ゲームセンターあらし」を意識してしまったが、サラリーマンになったあらしなら、きっとこのマシンを喜んで愛用してくれることだろう。(株式投資をしているようですな^^; ) 【まとめ】高精細液晶に高性能グラフィックチップという、妙に表示機能に尖ったスペックを持ってきたおかげで評判になった。 ゲーム用と考えている人の中からは、「別にタブレットでなくても良かった」というような本末転倒な意見も出ているが、まさに持ち運んでゲームをするだけなら、首をひねるギミックを外して軽量化して欲しいところに違いない。 しかし、タブレットを廃止するなら一般的にはそんな細かい液晶など要らないわけで、なかなか実は微妙なバランスの上に成り立っているマシンだと言うことに気づかされてしまう。 |
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作成日:2007/12/1 最終更新日:2008/9/2 |