FMV475NL改造と使いこなしのポイント

 ユーザーが少なすぎてほとんど参考にならないと思いますが、FMVコンプリートを目指す方や、ジャンク屋で間違って発掘したときの為に。。。


2000年の頃の注意書き

 いきなりこのページの存在意義を否定するような事を書きますが、2000年の時点で486系CPUを素人が快適に使おうというのは無理だと思います。従って、改造してまで延命する事を個人的にはお奨めしません!

 可能性を示す資料として掲載するだけで、効果があまり出ず、金銭的時間的に被害を受けたと言われましても当方としてはいかなる責任も負えませんし、謝る義務も無いと考えます。

 インターネットという公共性の高いネットワーク上に置かれている情報ではありますが、改造される際は自己責任において実施して下さい。

2006年時点での注意書き

 このコンテンツはゴミです。

 今時VGAの486マシンなんて誰も使ってないと思いますが、一応温故知新という意味でのっけておきます。

ハードディスク

 475NLのHDDはたったの340MB!
最近はB5サブノートでも1GBは乗っける御時勢ですから、こんなもん屁の突っ張りにもなりません。

 余裕がありませんので、本格的に使う場合はディスク交換かDriveSpaceにお世話になる事と思いますが、前者は費用対効果の点で問題がありますし、後者も安定性に難が生じます。

 実際、340MBではDrive Spaceで圧縮しても650MB弱。
JPEGなどの圧縮が効かないデータを大量に入れてると、ほとんど元どおりになっちゃいますので、現実的ではありません。

 さて、FMV 475NLは12.7mm厚の2.5インチドライブを使ってます。

 また、穴位置が内側寄りの古いタイプなので、4GB以上のドライブは物理的にネジ止め出来ないことになります。

 非E-IDEなので、Windowsで使用する場合はEIDE非対応マシンでEIDE規格のHDDを使用するためのBIOS騙しが必須です。EZ−DRIVEとか、DISKMANAGERというソフトですが、現在入手できるかは分かりません。

 私は秋葉原の某店で配布されてたのを拾いました。

 LinuxではBIOS騙し不要と聞いていますが、伝聞なので詳しいことは分かりません。少なくとも、Windows上からインストーラーを走らせる物についてはあてはまらないと思ってください。

 一応純正は東芝のドライブを使ってるみたいなので、私はMK2103MAVというドライブを選びました。
 東芝製の2.16GBドライブです。
 IBMのドライブで動いてる人もいるようなので、そんなに悩まなくてもいいと思いますが。

 これで、何も考えずに大きなソフトをHDDに入れられるようになりました。
 デジカメ母艦としても使えますね。(256色だけど)

 交換時にデジタルカメラで撮影した画像を含めて、手順書を作成しました。
 ピンぼけですが、参考にはなると思いますので、是非ご覧ください。

メモリ

 標準8MB、最大24MBです。

 最大24MBしか積めませんから、積めるだけ積んでおくのが良いです。

 登場当初、Win95は16MBあれば快適などと、いろんな雑誌で書かれていましたが冗談じゃない。 アプリケーションを起動するだけなら16MBで十分ですが、使う気なら最低でも24MBは無いと無理。本当は32MB以上欲しいですが、付かないんだから仕方ない。

 職場でもドキュメント作成にWord使ったりしてますが、16MBと24MBでは大分挙動が違います。
8MB増設されてる方も、この際だから16MBに交換しましょう。

 475NLのメモリは72pin DIMM 5Vで、PC-9821Ld,Lt,Lt2,Ne3,Nd2,Na7,Nx対応品が流用できます。(メルコで言うところENL、アイオーのLd34が該当します)

 要らなくなればハイパーメモリCPU用にも使えると思います。

 32MBは物理的に装着出来ませんでした。また、装着したという話も聞いた事がありませんので、無理に試されない方がよろしいかと……。

 メモリ倍増ソフトも、ここまでメモリが不足していると効果を発揮しません。また、CPUに負荷を掛けるため、動作が余計に遅くなる恐れすら出てきます。

CPU

 DX4-75が搭載されています。100MHzにクロックアップすると発熱が物凄く、恐らく使い物にならなくなると思われます。

 また、Am5x86-133への張り替えもマクサス等で行われていましたが、現在はどうなったか分かりません。費用対効果を考えると、無駄な悪あがきだと筆者は考えます。

 当時の情報では、475NL/TよりNL/Sの方がクロックアップ耐性があったと聞いております。


ファイルサーバー・ルーター化

考えてみたら、今時486マシンなんて使いみちがアレであります。
家の中の数ヶ所にパソコンがある筆者宅では、とうとうBIBLOをサーバー専用機にしてしまうこととなりました。
普通に使ったら遅くてイライラするパソコンも、普通に使わなかったらオッケー。

最近は旧型パソコンをルーター化するといった雑誌記事がたくさんあります。その多くはLinuxを利用するものですが、筆者はそれらを無視して安易にWin98SEのダイヤルアップ共有機能を使いました。

考えてみてください!
ノートパソコンはデスクトップ機に比べて省電力ですし、無停電電源(=バッテリー)が標準実装されてます。

環境に優しく環境に強い!

グッドですね。

なんて思っておりましたが、実はISDNのプロキシサーバーとして利用すると、64Kの回線速度も十分に出ず、おまけに動作が不安定でフリーズしまくるという欠点を抱えてしまいました。

また、ファイルサーバーとしての利用も、ディスク速度があまりにも遅いため実用的ではないという有り様。

せめてPentium150MHzクラスのスペックは欲しいところです。

Win98導入

前回のWin95導入時は苦労してSCSI周りのセットアップなどを行ってからインストールしたような気がしますが、今度はLANでCDの中身を全部ハードディスクにコピーして、適当にやってみました。
従って、あまり参考にならないと思います。(早くも言い切るか!?)

98のインストール自体は富士通も動作機種として対応機種一覧表に掲載しているため、問題ありません(!?)

実際の動作は、非常に重いです。やはりメモリ24MBでは限界なのでしょう。
ただ、Win95で不安定な環境になっていたのが、98の導入ですっきりしました。安定性も上がってます。
上書きインストールなのにね。

問題は、レジュームが効かなくなった事でしょうか。
これが最大の問題です。
でも、元に戻すのも面倒なのでこのまま使おうと思います。

これからされる方に、お薦めはしません。

Win95導入

多くの人が導入されてると思います。なんだかんだ言っても、回りが95だらけになると95にしないと罪に感じられるから不思議です。(苦笑)
まだの人は導入しましょう。速度的な快適性は落ちるかもしれませんけど、最新のソフトが使える事は大きなメリットです。
操作自体は大分使いやすくなってますしね。

さて、導入に必要な物を考えると、ざっと以下のようになるでしょうか。

・Win95(CD版を強く推奨)
・SCSIカード
・CD−ROMドライブ

多分、LAN経由よりもこの方が楽でしょ。
もちろん、後の二つはFD版を選べば不要ですが、今更FDを選ぶ酔狂な人も少ないと思います。
インストール面倒だし、すぐ壊れるし……。

さて、すぐにインストールできました?
多分、メモリ不足が出るでしょう。そういうときは、極力不要なドライバを外します。
PCカード用のドライバやCD用のASPIドライバとかは外せないので、その他を狙います。
日本語表示ドライバなんかはメモリを食う最たる物ですから、当然殺します。

日本語表示を殺したところで、スキャンディスクの表示が分からないだけなので気にしない。
どうせセットアップ画面にまで漕ぎ着けたら、バッチリ日本語表示OKです。

LAN導入方法

実は475NLにはPCカードスロットが1つしかありません。
後継の4100NLからは2つ付いてるようですけど……。
従って、Win95をSCSIカード接続したCD−ROMからインストールすると(大抵そうですよね)、他のカードをインストールしようとしたとき、95のCDを要求されてハマるんです。

解決する方法は簡単。
カードインストール時にSCSIを突っ込んで(CDを使える状態で)、先にドライバだけインストールするんです。
もし、カードを認識させてからドライバをインストールするように説明書に書かれてたら、コントロールパネルのハードウェアをダブルクリックし、無理矢理インストールを開始。もちろん自動認識なんてさせません。

とりあえずウソでもドライバをインストールしちゃえば、Win95CDからドライバがHDDにコピーされます。
もし動かなかったら、改めてカードを入れ替えて正規の手順でインストールを行えばOK。

私はメルコのLPC−Tをこのような手順でインストールしました。
あるいは、Win95CDの内容を全部HDDにコピーしておくのが賢いかも。
筆者はケチなので、その手段は採りませんでした。

モバイル運用

 ノートパソコンを買ったら、一度は持ち歩かないと駄目です。 数十万円もする高級ノートを持ち歩く気にはなれませんが、486クラスのノートなら大分気楽に持ち歩けます。

 モバイルと言うと、すぐにPHSや携帯電話とくっつけて、歩きながら電子メールを確認したりする事を想定されると思いますが、出先にパソコンを持っていくだけでもいいと思いますよ。

 例えばうちの親父はいろんな工事現場にデジタルカメラとサブノートを持って歩き、撮影とプレゼン資料作成を同時に行っちゃいます。で、他のお客さんのとこに行ったとき、その写真をノートの大きい画面で見せるわけ。結構受けるそうです。

 私は親父に借りないとデジカメ持ってませんし、仮にデジカメがあったとしても、256色表示のDSTN液晶ではさほど奇麗な画質は期待できません。プレゼン用途にはあまり向かないのです。

 そこで、私は旅先での原稿執筆マシンとして利用しています。

 一応必要に迫られる事もあるため、オフィスソフトなども入ってますが、基本的にはテキストエディタとその他遊ぶためのソフトばかりです。

 ハードディスクに収まる辞書は必須でしょう。私は学研辞書を使用しています。転ばぬ先の杖という意味では、英日翻訳ソフトも入れておいて損はないでしょう。

 ついでに、占いソフトなどを持っていると、女性に受けるかもしれません。

 サブノートに性能は必要無いと思います。さすがに486マシンではアンダーパワーという感が拭い切れませんが、ペンティアム100MHz以上で、メモリが32MB以上載っていれば十分すぎます。実際、486DX4でもあまり問題を感じてません。

 (一太郎8発表時にジャストシステムの方にお聞きしたところ、ジャストシステム社内で最低線はCPUがDX2−66MHzで、メモリは24MBとの事。もうしばらくは486でも大丈夫です)
しかし、ソフトは必要です。速度が遅い事は我慢できても、必要な機能が無いのは我慢できません。

 モデムカードなんてのも持ってますが、あまり使いません。公衆電話からアクセスというのはあまり現実的ではないので、友人宅でインターネット実演するときぐらいしか使えません。
ただ、自分の行きそうな場所のプロバイダーを押さえておけば、何処からでも気軽にインターネットに接続できますので、用意しておいて損は無いと思います。


リンク

富士通 BIBLO FMV-475NL/S をいぢめる

こんなページが残ってたんだ。最初からこのページを紹介しておいた方がよさそうな気がしてきました。(^^;

FMV10年の軌跡を辿り、未来を予想する - AzbyClub : 富士通

450NL/Sが初代BIBLOとして紹介されてます。ほぉ……。

作成日:
最終更新日:2006/10/29

FMV研究部会

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